実施できる作業は、Tech Toolに接続される製品、およびユーザーの権限レベルによって異なる。ヘルプテキストに表示されるスクリーンイメージは、テストされる製品およびユーザーの権限レベルによって、Tech Toolのものと異なる場合があることに留意する。
手動での整合の後、コントロールユニットとの通信を必要とする作業を初めて選択した場合、プログラムはコントロールユニットから情報を読み出す。これには、1~2分かかることがある。プログラムは、シャーシIDおよびシリアル番号を保存するコントロールユニットのすべてに同じシャーシIDおよびシリアル番号が含まれることを確認する。
シャーシID/シリアル番号を保存しているコントロールユニットに異なるシャーシID/シリアル番号が含まれている場合は、MID XXX コントロールユニット、プログラミングを除く、一切のプログラミング作業が実行できない (XXX=MID-番号)。
注記: テストおよびキャリブレーション作業は、異なるシャーシID/製造番号が含まれているコントロールユニットで行ってはならない。作業結果が不正確になったり、機能に悪影響を及ぼすことがある。
テストおよびキャリブレーションでは、製品のテストまたはキャリブレーションのための作業を選択できる。
注記: 機能は、機能またはファンクショングループとして分類できる。
このセクションは、作業が開いている場合に利用可能な機能を説明する。
これらのステップは、テストまたはキャリブレーション作業を実行しているときの通常のワークフローに従う。
続ける>をクリックして作業のステップを進む。前のステップに戻りたい場合、< 戻るをクリックする。ステップ中に表示されるアイコンの説明は、診断の実行 (ステップ3/3)のセクションで確認できる。
注記: すべての作業は異なるため、作業によってステップが異なることがある。
このステップには、作業の目的および説明が含まれる。
一部の作業では、特定のコンポーネント、例えば、コントロールユニットや右または左アクスルなどの選択、または作業のバリアントの選択が必要になる。
このステップは、作業を実行する前に満たす必要がある条件について説明する。条件は製品から自動的に読み出せるが、できない場合には、手動で条件を満たし、確定しなければならない。
このステップは作業を実行する。一部の作業は自動的に開始される。手動での実行および制御が必要な作業もある。
このステップは、作業の完了時にその結果を表示する。表示後、その作業が正しく完了したかどうかを選択しなければならない。
ボタン |
説明 |
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開始 — ボタンをクリックして作業を開始する。 |
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停止 — ボタンをクリックして作業を停止する。 |
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一時停止 — ボタンをクリックして作業を一時停止する。 |
アイコン |
説明 |
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コンポーネントがアクティブでない。 |
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コンポーネントがアクティブである。 |
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作業がタイムアウトしている。 |
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手動処置が必要。 |
このセクションは、作業が開いている場合にウィンドウで利用できる機能について説明する。図は、典型的なテスト/キャリブレーション作業を示す。プログラミング時は、プログラミングリストまたはパラメータ説明がフィールド5に表示される。
ツールバー |
ツールバーでは、次の機能ボタンが利用できる。 |
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情報テキスト - ボタンをクリックすると、テキストおよび画像フィールドの表示/非表示が切り替わる。 |
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閉じる - ボタンをクリックすると、作業が停止して前のビューに戻る。Escキーを代わりに使用できる。 |
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開く -ボタンをクリックすると、作業が開く。 |
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開始 - ボタンをクリックすると、現在が作業が開始される。Ctrl + スペースバーを使用する方法もある。 |
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停止 -クリックすると、現在の作業が停止する。Ctrl + スペースバーまたはEscを使用する方法もある。 |
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基本情報 - ボタンをクリックすると、作業開始時と同じ情報がテキストおよび画像フィールドに表示される。 |
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前提条件 - ボタンをクリックすると、作業の実施条件と条件の状態が表示される。 |
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リプレー開始 - ボタンをクリックすると、選択した作業のリプレーが開始される。 |
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リプレー一時停止 - ボタンをクリックすると、作業のリプレーが一時停止される。リプレー開始をクリックすると、リプレーが再開される。 |
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リプレー停止 - ボタンをクリックすると、作業のリプレーが停止する。 |
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巻き戻し – ボタンをクリックすると、手動で作業を高速巻き戻しできる。 |
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前のセッション – ボタンをクリックすると、手動で前のセッションにジャンプできる。 |
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次のセッション – ボタンをクリックすると、手動で次のセッションにジャンプできる。 |
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早送り– ボタンをクリックすると、手動で作業を早送りできる。 |
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セッション番号 – 実行しているセッションを示す。 |
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セッション時間 – セッションの進捗状況を示す。 |
テキストフィールドのリンクをクリックして表示される配線概略図は、機能説明として使用される。配線概略図は、機能がアクティブな場合に適用される条件を示す。
注記: 配線概略図に基づいて回路測定を行ってはならない。
配線概略図には、赤、青、緑そして黒の4色が使用されている
このボタンをクリックすると、条件ステータスを確認することができる。実際の作業が実行されているときを除き、条件はいつでも確認することができる。ボタンがグレー表示の場合、作業に対する条件はない。
作業が開始されると、その作業の実行条件が確認される。場合によっては、作業の終了後でも条件が確認される。
条件とそれらのステータスを含むウィンドウが表示される。次のステータスマーキングが用意されている。
ステータス表示の基準となるセンサー値が表示される場合もある。
キャンセルをクリックすると、確認がキャンセルされる。
このセクションでは、利用可能なプレゼンテーションエレメントに関する一般的な説明を提供する。
ほとんどのプレゼンテーションエレメントには以下のコンポーネントが含まれている。
このプレゼンテーションオブジェクトでは、含まれているすべての副作業を順番に提示するのではなく、プルダウンメニューで有効にする副作業を選択する。
このプレゼンテーションエレメントを使用してデジタル信号を読み出す。デジタル信号はさまざまな図とリンクしている。これは、例えば、ビークルコントロールユニットのステータス信号を読み出すためである。
以下に各種ステータスシンボルのリスト、およびそれらの意味を示す。一部の作業では、他のシンボルが使用される。それらのシンボルは当該作業で説明される。
ランプの色は以下に記載されている。ライプの色はそれらの定義によって異なる。
緑ランプ
赤ランプ
黄ランプ
オレンジランプ
グレーランプ信号が非アクティブ
エラーメッセージ故障が発生した。
この製品で信号が利用できない。
このプレゼンテーションオブジェクトは値のキャリブレーションに使用される。値を増やすには + を、減らすには - を押す。キャリブレーションが終了したら、確認を押す。
このプレゼンテーションエレメントを使用してインジェクターをアクティブまたは非アクティブにする。チェックボックスをクリックして、インジェクターをアクティブまたは非アクティブにする。ボックスにチェックを入れると、インジェクターは非アクティブになる。別の方法として、キー1~6を使用してインジェクターをアクティブまたは非アクティブにすることもできる。キー0は、すべてのインジェクターを非アクティブにする。
このプレゼンテーションエレメントを使用してアナログ信号の経時変化をグラフで示す。各種パラメータのスケールは、左右それぞれの縦軸に表示される。このプレゼンテーションエレメントでは、外部変更の存在を示す縦線が発生する場合がある。
3または4つの信号が表示される場合、グラフ下のチェックボックスを選択して曲線の表示/非表示を切り替えることができる。
このプレゼンテーションエレメントを使用してセンサー値の履歴を読み出す。これは2つのタブで構成されている。最初のタブ (1) では、多くのパラメータ値をまとめたテーブルが表示される。
出荷前のテストドライブの際に設定された固定値が列 (2) に表示される。
100エンジン時間後に設定された固定値が列 (3) に表示される。
手動で設定可能な固定値が列 (4) に表示される。
継続更新される15のパラメータ値の一番目が列 (5) に表示される。
パラメータはタブ (6) にグラフで表示される。ボタン (7) をクリックすると、選択するパラメータを指定できる。パラメータは同時に5つまで表示できる。選択したパラメータの名前が (8) に表示される。選択したパラメータに応じて、さまざまな単位がグラフの縦軸に表示される。
さまざまな目的 (シリンダー圧縮テストやシリンダーバランス調整テストなど) のために、棒グラフが用意されている。図には水平線がある場合がある。これらは、テスト中に取得される最小および最大レベルを示す。
棒グラフの横には表が表示され、テストの値が数値で示される。